【旧交温集】第17回 新エヌアイメタルクラブ東日本地区懇親会
2025年9月4日(木)、新エヌアイメタルクラブ東日本地区懇親会が鉄鋼会館にて江藤三洋世話人の司会で開催されました。今回の参加者は総勢62名でした。
開会の辞は、三橋秀夫世話人代表による「今年は昭和100年という節目の開催になります。本日は猛暑のためか60名強のご参加にとどまりました。また当世話人会の事務局の一宮義之さんの体調が優れず、今回は事務局を江藤さんにお任せしました。皆様方と来年もこの席でお会いできますように心より祈念してあいさつに代えさせていただきます。」との挨拶がなされました。
次いで近況報告と祝辞に移り、下前原博双日金属原料部プロジェクト担当部長(金属・資源・リサイクル本部)より「双日の金属・資源・リサイクル本部の近況報告をいたします。双日は昨年創立20周年を迎え当期利益1,000億円、これを数年後に2,000億円 時価総額2兆円を目指しております。金属・資源・リサイクル本部の構成は4営業部(250名)、スローガンは『安心安全な原材料の安定供給を通じて産業界に貢献する』を掲げております。
金属原料部は鉄鉱石・レアメタル・オーストラリアワースレイアルミナプロジェクト。金属製品リサイクル部はメタルワンの業務・リサイクル事業。石炭カーボンマネジメント事業部は豪州炭鉱運営事業を中心に原料炭・一般炭のトレード及び脱炭素ニーズにこたえる事業を遂行中。それに鉱産部の4部体制となっております。当本部は、昨年度300億円の当期利益を稼ぎ出しております。今後の展開は次の柱を打ち立てるべく、脱炭素社会対応(高炉向け原料の開発)として日本製鉄と共同でカナダで鉄鉱石鉱山開発事業のFSを推進中です。レアメタルを中心とした重要鉱物の確保に注力中です。これにより350億円以上の当期利益を確保することを目指しております。新エヌアイメタルクラブの益々のご発展を祈念し、小職も数年後にはこの会のメンバーとして参加させていただくことを楽しみにしております。」との力強い言葉を頂戴しました。
引き続き、尾藤雅彰株式会社メタルワン代表取締役副社長より以下のご挨拶を頂きました。
メタルワンの業績については、2022年度最終利益415億円(過去最高利益)、2023年度350億円、2024年度は290億円まで下落しております。現状を見ると鉄鋼業界はあまりよくありません。国内は自動車生産の不確実要素が多く、建設業界は人手不足・資機材の高騰で中小案件が動かない。海外を見ると、中国の粗鋼生産はいまだに10億トンで輸出は1億トンを超えており、海外マーケットが乱れております。中国はEVに注力しており、日本の自動車メーカーが大苦戦をしております。メタルワンとしては新しい流れを作ってきたいきつつあります。AIやIT企業における電力需要に対応すべく、昨年イタリアの変圧器のコアメーカーを買収しました。国内初のRenewable Energy(波力発電)事業への投資を実施しております。
日本製鉄のUS Steel買収において橋本会長が「自分が入社した40数年前は新日鉄は世界一の会社だった、今後はそれを取り戻すのだ。」というしびれる言葉をおっしゃった。メタルワンは新しい中期経営計画を策定しました。海外へどれだけ打って出るか、海外で収益源を増やせるか、を考えております。2030年、350億円を何とか倍にすべく頑張っております。
メタルワン入社メンバーがこの5年後に役員として育つ時代になってきます。そのメンバーへのバトンタッチがいかにできるかを鋭意考慮中であります。1988年日商岩井入社の小職は今後この新エヌアイメタルクラブに入会できますよう考えております。皆様のご支援・ご助言・サポートをよろしくお願いいたします。
その後、乾杯の音頭は、田邉弘幸様より「酷暑日は気象庁が2022年に正式に気象用語として取り上げた年になります。35度以上は猛暑日だったがそれ以上の気象用語はなく、近年の温度上昇に伴いこの酷暑日が制定されたものです。双日株式会社、メタルワン、の今後のご発展、本日ご出席の皆様方がご健勝でご健康でおられますことを祈念して、乾杯!」の御発声を頂きました。
歓談の時間帯に入ります。尾藤雅彰株式会社メタルワン代表取締役副社長に今後のメタルワンの事業の方向性について先ほどのスピーチを念頭にもう少し具体的に知りたい、とノンアルコールビールを飲みながら食い下がるメンバーがいました。御酒コーナーにおいて日本酒はないですか?と尋ねるメンバーがおります。中央に大変美味しい前菜がたくさん並んでおります。握り寿司や巻きずしも並んでおります。大阪時代に、丸棒メーカーに伸鉄材を納入しそこで生産された9mmのプレーン丸棒を購入していた当時の日商岩井製鉄原料部員と鉄鋼製品部員が当時の商売の話をしておりました。
中締めは、寄木哲夫様より「一番祈念したいのは来年のこの場に先輩・後輩・同輩を一人でも多くお誘いできれば良い、皆さんと元気でお会いすることだと思いますのでお手を拝借したいと思います。皆様のご多幸とご健勝そして来年のこの会に一人でも多くのメンバーがご参加いただけることを祈念して、お手を拝借。よおー」との元気な掛け声にて行われました。
尚、次回の懇親会は2026年9月を予定していますが、詳細については世話人会で協議の上で、会員の皆様にご案内することになっております。女性の皆様や若手の皆様のより一層のご参加を含め、さらにたくさんの皆様にご参加頂くう世話人一同期待をしております。
参加者名
下前原博双日金属原料部プロジェクト担当部長
尾藤雅彰株式会社メタルワン代表取締役副社長
赤田 吉孝、青木 勢一、石澤 要、石塚 真一郎、伊集院 睦人、内田 征剛、内田 潤、
江島 正二郎、江藤 三洋、太田 守治、大谷 正経、大西 哲也、岡村 昌一、岡本 健一、
荻原 正也、奥畑 和夫、奥村 良樹、笠井 正義、嘉瀬井 修、勝田 雄三、葛野 大介、
川名 輝夫、黒﨑 祐一、児玉 昌裕、小林 正一、込山 雅弘、佐藤 康行、在間 保、
四戸 良治、柴 隆昭、芝田 節雄、渋谷 文夫、田邉 弘幸、谷口 孝夫、中川 惠祥、
南部 紀夫、西川 俊来、橋本 政彦、長谷川 伸八、長谷川 亮、幡鎌 一男、服部 史郎、
原口 栄一、平田 哲、藤田 修二、松田 元治、松村 隆夫、三橋 秀夫、森宗 丈兒、 寄木 哲夫





