【寄稿】JR乗り尽しの旅(北海道編)

西山 隆(NO879)

JR乗り尽しの旅の一環として、2006年7月7日から8泊9日で北海道全線を乗り尽しました(既に乗車した路線を除く)。兵庫県川西市から北海道までの往復と道内の路線を合わせ、総乗車距離は約5,850㎞(地球の約半径)、46列車に乗車しました。旅日記を掲載して頂きたかったのですが、長文すぎるので断念し思いつくままのことを断片的に書いてみます。

北海道乗り尽し路線図(出発駅から全路線)
北海道乗り尽し路線図(出発駅から全路線)

キップ

運賃を安くするために次のようなキップを利用しました(ジパング倶楽部割引も併用)。

  • 川西池田駅~大阪市内乗車券  [川西池田→福知山線(尼崎)→東海道線(米原)→北陸本線(新潟)→信越本線→羽越本線(青森)→東北本線(上野)→山手線(東京)→東海道新幹線(大阪)]、使用期限13日間(特急券・指定席券・寝台券等は別途購入)
  • 青森駅~中小国駅乗車券、使用期限当日
  • 北海道全線フリーパス(中小国駅~道内全線、道内の特急・急行・指定席利用可)、使用期限7日間
  • 函館駅~青森駅乗車券(夜行列車の途中で日付が変わりフリーパスの期限が切れるため購入)、使用期限2日間

車中

車窓の風景は北海道でしか見られないものが多く、眺めたり写真を撮ったりしました。川に堤防が無い、海辺を走る鉄路に波が打ち寄せそう、色彩豊かなサイロや小屋など牧歌的な風景、日高地方の広々とした牧場と馬、原生花園や湿原、青空を破るような山並み、どこまでもうねりが続く畑、ずっと見ていても飽きないような、違う風景を待つような、矛盾した気持ちになりながら長時間を過ごしました。持参したビデオで映画を見たり、本を読んだり、今後の旅程を確認したり、居眠ったり、時には所在なくぼんやりするのもグーでした。

出会い

乗り尽しの旅では、女性の皆さんにはよく声を掛けられました。函館本線の森~七飯の路線で70歳前後のご婦人は「主人が札幌で定年を迎え、鹿部の温泉付きの家に引っ越した」と自慢気に話していました。北海道は生活にゆとりがあり良いなあ‼ 釧路から網走に向かう快速列車では向かい席に座った中年のご婦人にも声を掛けられ「伊丹から来た、知床斜里で1泊する、知床半島周辺を観光し摩周湖を見に行く、原生花園も見たい」など長話をされました。煩わしいと思うときもありますが、出会いは旅の楽しみでもあります。

駅弁

鉄道旅行の楽しみの一つは駅弁です。駅弁は見た目に美味しそうで、北海道は海の幸山の幸に恵まれており日頃口にしない食材を手頃なお値段で、しかも移動しながら食べられる、車窓の景色も御馳走のうち、と良いことばかりです。夕食用にも駅弁を買い宿で食べるなどして、9日間で13種類の駅弁を食べました。印象に残っている弁当は、新潟のはらこめし、森のいかめし、苫小牧のほっきめし、富良野のとんとろ丼などです。

はらこ弁当
はらこ弁当
いかめし
いかめし
ほっきめし
ほっきめし
とんとろ丼
とんとろ丼

宿 

鉄道に乗るのが目的の旅でしたので、宿泊地は都会、乗降に便利で安く泊まれる駅前付近のビジネスホテルを宿にしました。コンビニや朝の散歩で立ち寄れる観光場所があればベストです。旅行中バタつかないよう事前に予約しました。この旅で宿泊したのは青森(ホテルルートイン青森)、函館(東横イン函館駅前)、苫小牧(苫小牧ニューステーションホテル)、釧路(東急イン)、旭川(旭川ターミナルホテル)、札幌(札幌ステーションホテル)、苫小牧(苫小牧ニューステーションホテル/再度泊)と車中泊(寝台車)でした。当時東横インは夕食(カレー)と朝食が無料でした。良き時代でした。

旅の記念 

使用したキップを改札で渡さずに全て貰い受け、乗降駅と途中下車駅ではキップに豆判を押印、当駅のスタンプも蒐集、乗車した全列車・乗降や途中下車した全ての駅舎・食した全ての駅弁等々の写真を撮影、宿泊した施設のパンフレットや駅弁の箸袋などを蒐集しました。これらは整理しファイルに保存しています。

トラブル

鉄道の旅で一番厄介なのは、列車の運休や遅延です。今回の旅では一度だけ乗車予定の列車が運休となる事態に遭遇しましたが、次の列車が遅れながらも運転され、深夜に何とか宿泊地に辿り着けました。

・廃 線  この旅行をした当時は北海道内には終着駅(以遠に行く路線が無い駅)が8駅ありました。そのうち5駅(下記ゴシック字体の駅)が今は無くなっています。当時、道内では既に営業路線が最盛期の半分ほどになったと思えるぐらい廃線が進んでいました。その後も、木古内~江差(江差線)、新夕張~夕張(石勝本線一部)、留萌~増毛(留萌本線一部)、北海道医療大学~新十津川(札沼線一部)、鵡川~様似(日高本線一部)が廃線となり、色々な風物や歴史を残す地域の路線や駅が消滅しています。鉄道の旅人としては寂しいことです

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