浦安市でウクライナ支援の為の団体設立
平方洋二(74076)
2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、来年の2月で3年が経とうとしている。私が住んでいる千葉県浦安市にも、ウクライナ東部に位置しロシア国境に隣接するスームィ州から知人を頼って避難して来たウクライナの方々が暮らしている。1年前に当地区公民館で開催された彼らによる「ウクライナの現状」についての講演会で、ロシア語通訳をしたのが縁で交流するようになった。
そのうち、彼らが定期的に現地の親族や友人達とのSNSで入手しているロシアによる連日のミサイル攻撃で発生する多数の死傷者、インフラ攻撃による電気やガスの途絶、日常必要とする生活物資の不足等々の悲惨なニュースを生で聞くようになった。彼らの出身地スームィ州では、海外からの支援が不十分で、ニュースの多くは、現地からの悲痛な叫びである。日本ではウクライナ支援団体がいくつか活動しているが、彼らなりの活動を日本でしたいという切実な思いがあった。9月10日、ここ浦安市において、ウクライナ人4名、日本人4名、合計8名で「一般社団法人日本ウクライナパートナーシップ協会」を立ち上げる事になった。私が理事長に、ウクライナ人で来日前はスームィ市で副市長をやっていたペトロ・フーチェンコ氏が副理事長に就任することになった。
協会設立後は、浦安市内でのイベント開催や、地区のロータリクラブとの交流、人道支援物資のスームィ州ウクライナ側支援団体Adamant Ukraineへの発送、ウクライナ経済産業使節団と日本企業のパートナーシップ構築の支援をするなどの活動を開始した。また、活動資金捻出のため、当協会に協力してくれているウクライナ人歌手や音楽家とともに、小・中規模の音楽コンサートの開催も計画。10月20日に浦安市内で行われた当協会の設立記念イベントの冒頭に流れたウクライナ国歌の演奏で祖国の惨状を思い、また離散した家族の事を心配しながら国歌を口ずさむ彼らの姿に心を打たれた。
これまでは売り上げを伸ばし、利益を追求するビジネスが本業だったが、これをきっかけに、これまでの経験と勘を生かして人道支援という新しいジャンルで微力を尽くしたい。
一般社団法人日本ウクライナパートナーシップ協会のホームページ及びフェイスブックのリンクは下記の通り。
https://jaupa.orgHome Page:https://jaupa.org
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